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孤独なミッドナイトブルー
COLORFUL LOVE
3
「悪い、遅くなった」
「……パーティーに、行ったの?」

 きっちりと着こなされたタキシードに視線を這わせながら問いかけると、あきらは「そう、結局な」と頷いた。

「今年中にどうにか挨拶しておきたいと思ってた人がいたんだけど、アポ取ろうと思って連絡入れたらパーティーに向かってるって言われてさ。いやもうこれは行くしかないだろって他のことすべて放り出して、急遽三十分だけ。行って良かったよ。おかげで――……」

 あきらの声はどこか弾んでいる気がした。でも逆に、つくしは浮き立った心が少しずつ沈んでいくのを感じた。じわじわと心が萎む感覚に、浮かんだ笑みが無意識のうちに消えていく。
 そんなつくしに気付いたのだろうあきらが言葉を止めて、気遣わし気に「牧野」とその名を呼んだ。その声に、彼の服ばかり見つめていた視線を上げると、あきらのそれとぶつかった。

「どうした?」
「あ――、っ……」

 口を衝いて出そうになった言葉を、つくしは寸前で飲み込んだ。

 ――あたしとの約束も、ホントは放り出したかった?

 あきらを前に、ふと浮かんだ疑問だった。
 でもそれは、ぶつけるべきことではない。なぜなら、口にせずともつくしには答えがわかっている。
 そんなことはない。きっと、違う。
 言えばあきらを悲しませる。わかっていた。
 けれどほんの一瞬、思ってしまったのだ。
 つくしはこの時間を心待ちにしていたけれど、あきらはどうだったのだろう、と。もしここへ来る約束がなければ、もっとパーティーに長く居たかったのではないかと。この約束は、あきらにとって面倒事のひとつになってしまったのかもしれない、と。
 でもそれは、つくしの卑屈な解釈だと、つくし自身わかっていた。わかっていて、今ここでそれをぶつける必要など、あるわけがない。

 ――やっと会えたんだもん。

 この貴重な時間を、そんなことで汚したくない。
 つくしは余計な感情を振り払うように、頭(かぶり)を振った。

「ううん、何でもない。ちょっと考え事をしてただけ」

 そんな言葉であきらを誤魔化せるかは定かではない。けれどつくしは話を前へ進めることで、その話題にピリオドを打つことにした。

「とりあえず、中に入ってよ。そうだ美作さん、パーティーで何か食べた? もしお腹空いてたら何か作るよ。あたしもごはん、まだこれからだから。今日ね、近くのスーパーに買い物に行ったから――」
「牧野、ごめん。腹は減ってるんだけど、食べてる時間がないんだ」
「え?」
「実は、下に車を待たせてて」

 その言葉に、もう一度きちんと浮かべたはずの笑顔が、消えた。

「え、どういうこと? すぐに帰るってこと?」
「そうなんだよ、ごめんな」

 あきらは疲れ切った表情で溜め息を吐き、後ろ手にドアを閉めながら、玄関へと足を踏み入れる。

「ほんっと、予定外のことばっかりというか、もう俺自身で管理できる限界を超えたっていうか……説明すると長くなるから今日は省略。また今度ゆっくり説明するよ。とにかく、牧野の顔が見たくて来たんだ」

 柔らかな声と共にあきらの手がつくしに伸びて、その腕を掴むとぐいっと引き寄せ抱きしめた。
 刹那、つくしは泣きたくなった。
 ずっと求めていた腕の中にいる、今この時が嬉しくて。なのに、この時間が長く続かない現実が、あと少ししかこの腕の中に居られない事実が、悲しくて寂しくて。
 じゅわりと熱くなる目を固く瞑って、その胸に顔を埋めた。
 どうしようもないとわかっている。我が儘を言ってはいけないことも。それでも今だけは、ほんの少しだけ「寂しい」と想いをぶつけてもいいだろうか。そんな自分を、あきらは受け止めてくれるだろうか。

 ――寂しい。

 そう吐き出すために息を吸い込んだ、次の瞬間。
 無意識にあきらの匂いを求めたつくしの鼻が、嗅ぎ慣れた彼に似合いの甘い匂いではなく、ここではするはずのない、きつい香水の匂いを嗅ぎとった。

 ――え?

 なぜこんな匂いが、と思うよりも早く、つくしは顔を歪めると、あきらの胸をドンッと両手で押し返していた。

 玄関先で抱き締め合う――それは、よくある恋人の風景。あきらとつくしだって、幾度となく繰り返している。温もりはいつだって想像以上に多くの感情を撫でてくれる。なかなか折り合いがつかなかった感情が、ただそれだけで綺麗に浄化されることだってある。
 けれど、この時ばかりは違った。むしろこの行為が、事態を一変させた。

「まき、の?」

 驚いたあきらが目を瞠る。その視線の先で、つくしが俯いたまま口を開いた。

「――帰って」
「え?」

 訊き返した途端、つくしがその顔を上げ、あきらを睨むように見据えた。

「そんな匂いさせてる美作さんと居たくない。帰って!」

 言い放たれたあきらは、茫然とつくしを見つめる。そしてすぐにハッとしたように自分の胸元に鼻を近づけて、ああこれか、と答えを見つけた。と同時に、しまった、と思った。

「牧野、ちがう、これは――」
「言い訳なんて聞きたくない」
「――っ……」

 紡ぐ言葉は受け取る相手がそれを拒絶したことで出口を失う。あきらは息を飲み、顔を切なく歪ませる。けれど、つくしもまた、同じように、いやそれ以上に顔を歪ませていた。
 拳を強く握っても、握っても握っても、ここまで抑え込んできた感情のすべてが溢れ出してしまいそうだった。いや、そんな生易しいものではない。今すぐ爆発してしまいそうだった。
 ここで口を開いたら、これまで我慢したすべてが無駄になって、待ち望んだあきらとの優しくて甘い時間を取り戻すことは、今度こそ不可能になるだろう。わかっているのに、それを押し留める術を見つけられないうちに、膨れる感情が出口を探して駆け巡る。
 それでもどうにか押し留めようと、深呼吸をしようとしたら、あの香水がまた鼻腔を突いた。
 本当に香ったのかはわからない。もしかしたら、香りの記憶が蘇っただけなのかもしれない。けれどそれは、どうにか繋ぎ止めていたつくしの理性を焼き切るには十分だった。

「ずっとパーティーにいたら良かったのに」
「え?」
「会いたかった人がいたんでしょ? 楽しい時間だったんでしょ? あたしとのことなんて、ドタキャンしたらよかった」
「いや、別に楽しいとかじゃ――」
「パーティーに行くために放り出した他のことと同じように、あたしとの約束だって放り出せばよか――」
「放り出すわけないだろ」

 あきらがつくしの言葉を遮った。
 
「牧野は、他のこととは違う」
「……」
「牧野との約束をそんな簡単に放り出すわけないだろ」
「そんな匂いさせて会いに来るくらいなら、放り出してくれたほうがよかった!」
「……」

 絶句するあきらの瞳が悲し気に揺れた。
 沈黙の中、つくしは視線を俯かせ、やがて呟くように言葉を吐き出した。

「美作さんにはわかんないよ、ずっと待ってるしかないあたしの気持ち」
「……」
「待って待って、やっと会えるのが嬉しくて、でも約束しても、待ってる間は本当に会えるのかずっと不安で、ずっと落ち着かなくて、なかなか時間が経たなくて……やっと会えたと思ったのに……」

 つくしは寂しかったのだ。心から。胸が張り裂けそうなほど。
 そんな寂しさが募れば募るほど、会えない時間が長ければ長い程、知らずしらずのうちにつくしの心は考えるべきでないことを考え、追い込まなくていい方向へ自分を追い込み、どんどん卑屈になっていった。
 あきらは、つくしに会いたいと思ってくれているのだろうか。あきらがつくしに会いに来るのは、彼自身が望んでのことなのだろうか。つくしに無理やり付き合ってくれているのではないか。
 寂しさに凝り固まった心が暴走して、どんどん卑屈になっていることを自覚しながらも、そんな考えが日に日に膨らんだ。
 でもそれを必死に胸の奥に押し込めて、日々を送っていた。
 会えばきっと、そんなくだらない卑屈な考えはあきらが消し去ってくれると信じて。
 会えばきっと、そこには幸せだけが広がると、信じて。
 なのに、やっと会えたあきらは、パーティー帰りのタキシード姿で、すぐに帰らなければならないと言ったのだ。つくしの知らない匂いを漂わせて。
 きっと理由はあるのだろう。聞けば納得せざるを得ないような理由が。
 でも今のつくしは、それを受け入れられそうになかったし、受け入れたくなかった。
 理由を知って「それなら仕方がない」と思ってしまったら、この寂しさがどこまで膨れようとも、もうこの先ずっと受け入れていかなくてはならない。いつでも自分を誤魔化しながらあきらの隣にいなければならない。――そんな気がして。

 今ここには、幸せが見当たらない。
 つくしの心に広がっているのは、寂しさと悲しみばかりだ。
 やっと会えたのに。
 つくしの顔にも、あきらの顔にも、幸せは広がっていない。
 
 ――こんなの、望んでない。こんなふうになるなら……。

「やっと会えたのに、こんな気持ちになるんだったら、会えないほうがよかった。来てくれないほうが良かった」

 震える声で絞り出すように言葉を吐き出すと、また、あの香水が香った気がした。
 
「今日は帰って。その匂い、嫌い。冷静になれない。だから……お願い。帰って」

 重苦しい沈黙が部屋を支配した。
 長く続く沈黙の中、ブーンブーンと、あきらの胸元で、携帯電話の振動音が小さく、でも確実に響き始めた。

「……」
「……牧野、俺――」
「鳴ってるよ」
「……わかってる」
「……早く出たら?」
「……」

 電話を取り出したあきらがディスプレイを見て溜息を吐き、そして耳に当てた。

「はい。……ああ、すぐ降りる。……うるせーな、わかってるよ!」

 滅多に聞くことのないあきらの強い口調に、つくしの肩がびくりと竦んだ。
 思わず見つめたその先で、通話を切ると同時に舌打ちをしたあきらが、苛立たし気に髪を掻き混ぜていた。その顔には、怒りなのか疲れなのか、渋く険しい表情が浮かんでいたが、つくしの視線に気付くと、苛立ちを逃がすように息を吐き、ほんの少し目元を緩めて「ごめん」と小さく呟いた。
 その声はあまりにも弱々しく、悲しげに響いた。

「出張、明日だと思ってたら今日だったんだ。もう空港に向かわないと飛行機に間に合わない。……すぐに帰らなきゃいけないっていうのは、そういう理由」
「……」
「自分が情けないよ。やっと会えた彼女に『帰ってくれ』って言わせた上に、この失態の言い訳をする時間すらない。まったく自分でも厭になるよ。俺自身がそうなんだから、牧野なんて、もうとっくにうんざりだよな。呆れられても、見限られても、仕方ないのかもな、こんなんじゃ」

 ――見限る? あたしが?

 そんなことは思ってもいなかった。そうじゃないと、それだけは否定をしなければと思ったが、せつなげな、そしてどこか悔し気な色を湛えたあきらの瞳に、こんな表情(かお)をさせてしまっているのは自分だと思ったら、何かが胸にも喉にも痞えたみたいに言葉が出ない。
 見つめ続けるしかないつくしの目の前で、あきらの唇が「ごめん、もう行かなきゃ」と二人の時間の終わりを告げた。

「……」
「……」

 沈黙の中、この空間への未練を断ち切るように小さく息を吐いたあきらがくるりとつくしの背を向け、ドアノブに手をかけた。
 突如つくしの中に、大きな不安が音もなく広がった。湧き上がる焦燥感と喪失感に、思わずあきらの背に手を伸ばす。けれどその手は、あきらに触れる前に動きを止めた。
 帰ってくれと言ったのはつくしだった。そして、あきらには今すぐここを去らなければならない理由がある。「行かないで」と引き止めることは、あまりにも身勝手で、困らせるだけの行為だ。
 そう思ったら、それ以上手を伸ばすことが出来なかった。
 力なく伸ばした手を下ろすつくしの耳に、あきらの声が届いた。

「待っててくれないかな」

 ドアを見つめたまま、ドアノブに手をかけたまま、あきらは静かに言葉を紡いだ。

「散々待たせて振り回して、今さらこんなこと頼める立場じゃないけど……帰ってくるまで待っててほしい。俺の言い訳なんて聞きたくないかもしれないけど、でも、帰ったらここへ来るから。必ず来るから。だからその時は、俺の話を聞いてほしい。――頼む」

 懇願と表現するしかないほどの想いを置いて、今度こそ、あきらは出て行った。
 パタンとドアが閉まり、ドアの向こうから、歩き去るあきらの足音が聞こえてくる。去ることを躊躇うような重い足取りが浮かぶその足音が、徐々に遠ざかり、そして消えていった。

「……最低。」

 つくしの小さな声が消えると、そこにあるのは、重苦しい静寂と、一番消えて欲しかったあの香水の残り香だけ。

「ホントに……さい、て……」

 必死に堪えて膨らみすぎた涙が、ポロンと零れ落ちて頬を伝う。
 ひとたび溢れた涙は、次から次へと頬を伝い、もう止める術は見つからなかった。



 







 ピンポーン――

 玄関のチャイムが来客を告げた時、つくしはぼんやりとソファに座っていた。
 時刻は夜十時。
 寝るにはまだ早いけれど、人の家を訪ねるには遅い時間。約束があるならまだしも。
 一体こんな時間に誰だろうと思いながらも、つくしはソファを動かなかった。誰とも約束などしていなかったし、それだけでなく、ほんの五分ほど前に帰宅したばかりのつくしは、とても疲れていたから。
 
 ピンポーン――

 在宅であることは、室内の照明であっさりバレているのだろう。玄関側からは見えずとも、ベランダ側からはカーテン越しに漏れているだろうから。

 ピンポーン――

 それでもつくしは動かなかった。出来ればそのままやり過ごしたいと思っていた。
 本当に何かしらの用事があるのであれば、きっとドアの向こうから声をかけてくるはず――。

「まきのーっ」

 ……と思った矢先、声がした。

「……」

 ピンポーン――

「牧野ーっ。いるんでしょー?」

 チャイムに続いて、再び声。聞き覚えのある声だった。
 つくしは重い腰をあげて、のそりと玄関に向かい、鍵を回す。すると、つくしがドアノブに手をかけるよりも先に、ドアがガチャリと開いた。

「メリークリスマス!」

 姿を現したのは、声の主――満面の笑みを浮かべた花沢類だった。

「……メ、メリークリスマス」

 勢いに押される形でそう告げると、類は嬉しそうに笑った。

「牧野、クリスマスパーティ―やろうよ」
「は?」

 あまりの唐突さにイマイチ頭がついていかないつくしだが、類はそんなことを気にする風もなく、言葉を続ける。

「今日、バイトしてたよね?」
「え、してたけど」
「なんのバイト?」
「……ケーキ売り」
「だから、家にケーキあるよね?」
「……」

 たしかにケーキはある。帰りに雇い主がくれたのだ。
 バイト代をしっかり――しかもおそらく通常より多く貰えて、さらにケーキまで受け取ることなど出来ないと断ったのだが、「これは私達に出来る唯一のお礼だから」と熱心に言われて、それならばとありがたく戴いた。それが「急遽」バイトを引き受けたことに対する店主の感謝の形なのだと理解したから。

 午前中に大学の講義を受け、その帰りに友人と通りかかったケーキ屋の前で声を掛けられた。「もし可能なら、バイトをしてもらえないか」と。
 正確に言えば、声を掛けられたのはつくしではなく、一緒に歩いていた友人だった。そこは友人が昔バイトをしていたお店だったようで、「今日入ってくれる予定だったバイトの子が体調不良で休んでしまってとても困っている」と縋られたのだ。
 けれど友人は、これから彼氏とも待ち合わせ場所に向かうところだった。数ヶ月前に出来たばかりの彼氏で、今日のデートをとても楽しみにしていた。「お手伝いしたいんですけど、今日はちょっと……」と申し訳なさそうに友人は断り、店主はそれに理解を示したのだが、本当に困っていたのだろう、たまたま隣に居ただけのつくしにも頼んできた。そのお店でのバイト経験がない自分では逆に仕事を増やしてしまうのではないかと最初は断っていたのだが、切羽詰まった様子で頭を下げ続ける店主に根負けして、結局「あたしでよければ」と引き受けたのだ。
 こうしてつくしの「急遽」のバイトが決まり、ごめんねと申し訳なさそうに何度も謝る友人を「気にしないで楽しんできて!」と笑顔でデートに送り出し、つくしはさっそく働き出した。
 本人はさほど意識していないのだろうが、様々なバイト経験のあるつくしは、何をさせてもそんじょそこらのバイト達より覚えも早いしスキルも高い。初めてのことでも頼まれたことは何でも卒なくこなし、結果的に、店主を大いに喜ばせ気に入られ、バイト代とケーキをもらって帰路に就いた。

 世間はクリスマス・イヴ。誰もかれもが心弾ませ賑わう街中で、なんの予定もなかったつくしはすべてに置いていかれたような感覚でいた。そんな中で急遽引き受けることとなったバイトは、ある意味つくしを救ったのかもしれない。必要以上に感傷的になることも、悲観的になることもなく、今日という日を終えられたのだから。「あと二時間」というところまで。
 問題は、なぜこのまったく予定外のつくしの行動を、まるで見ていたかのように、類が知っているのか、だ。

「……何で知ってるの」
「うーん、ただの勘?」

 そんなわけあるか、と言い返したい。けれど言ったところで無駄だろうこともわかっていて、だからつくしは盛大に溜め息を吐きながら、「凄まじく鋭い勘ね」と告げた。

「で、あたしがケーキを持ってるから、パーティーをするの?」
「うん」
「類が一緒に食べるってことよね?」
「だって、一人じゃ食べきれないでしょ?」
「……」

 ああ、類は何やら知っている。「何やら」どころか、もしかしたら「何もかも」。

「それは否定しないけど、今あたし、そういう気分じゃないの。慣れないバイトで疲れたし、それに――」
「うーっ、寒い!」

 つくしの言葉などなんのその。聞いているのかいないのか、最後まで言い終わらないうちに、類はなんの脈略もなく言い放った。
 つくしは思わず、「うっ」と言葉を詰まらせ、しかし言葉の意味を捉えてまじまじ見れば、たしかに類は薄手のセーターにマフラーだけの格好で。手元を見ても何か持っている気配もない。

「類、コートは?」
「車の中」
「その車は?」
「もう家に帰した」
「……」
「だから早く中に入れてよ」

 再び「うー、寒い!」と肩を窄める類に、つくしはひとつ溜め息を吐いて髪をぐしゃりと混ぜると、「どうぞ」と中へ招き入れた。

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